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奥山大史監督『ぼくのお日さま』に5分超のスタンディングオベーション!キャスト陣も感激

第77回カンヌ国際映画祭

レッドカーペットも歩いた4人 - 左から越山敬達、中西希亜良、奥山大史監督、池松壮亮
レッドカーペットも歩いた4人 - 左から越山敬達、中西希亜良、奥山大史監督、池松壮亮 - Cindy Ord / Getty Images

 現地時間19日、第77回カンヌ国際映画祭である視点部門出品作『ぼくのお日さま』(奥山大史監督)の公式上映が行われた。作品は確かにカンヌの観客の心に届いたようで、上映後には5分以上続く熱烈なスタンディングオベーションが贈られ、奥山監督、キャストの越山敬達中西希亜良池松壮亮は感激の面持ちでそれに応えていた。

【動画】熱烈!スタンディングオベーションの様子

 本作は、大学在学中に手掛けた『僕はイエス様が嫌い』で第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞に輝いた奥山監督の長編2作目。フィギュアスケートを題材に、吃音の少年タクヤ(越山)とコーチの荒川(池松)、荒川に憧れるスケート少女さくら(中西)が織り成す物語を優しくつづる。

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 上映後、奥山監督は「温かい反応をいただけて、安心しています。うれしいというよりも、一安心という感じです」とほっと胸をなでおろす。公式上映には今年のある視点部門の審査員長を務めるグザヴィエ・ドラン監督のほか、『CLOSE/クロース』のルーカス・ドン監督、是枝裕和監督、西川美和監督、山下敦弘監督らそうそうたる面々が出席しており、奥山監督は「すごく尊敬している映画人の方々に、背中を追いかけ続けてきた方々に、一堂にご覧いただけてすごく光栄に思っています」と喜んだ。

 エンドロールの時点から泣いていたという越山は、「すっごく温かくてすごい反応をいただけて、うれしいです。カンヌという素晴らしい場所でもこの映画が伝えたいことが伝わったんじゃないかなと思うし、レッドカーペットも歩いて、まだ夢見心地です」とにっこり。中西も「初めての映画出演でカンヌという素晴らしい映画祭に来られたのがうれしくて、スタッフ・キャストの皆さん、監督に、感謝の気持ちがあふれています。夢のような時間を過ごせて本当に幸せです」とほほ笑んだ。

 池松は「二人が言ってくれたように夢のような光景でした。僕自身初めてのカンヌ……ここ4人初カンヌで右も左もわからないままだったのですが、あんな光景が見られてあんな反響をいただけて、この映画にとって最高のスタートを切らせていただきました。そんなに緊張しているつもりはなかったのですが、今どっと疲れました。やっぱり緊張していたようです」と打ち明ける。熱烈なスタンディングオベーションに目を潤ませていたようだったが、そのことについては「いえ、泣いてないです(笑)」と言い張っていた。(編集部・市川遥)

第77回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催
映画『ぼくのお日さま』は9月公開

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