ケイト・ブランシェットの“パレスチナ国旗ドレス”が注目の的
第77回カンヌ国際映画祭
オーストラリア人女優のケイト・ブランシェットが、第77回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットであるドレスを着用して話題となっている。
ガザ地区におけるイスラエルによるパレスチナ侵攻が激化し、どちらを支持するかでハリウッドでも溝が深まるなか、今年のカンヌ映画祭は政治的行動を認めない方針を取っている。そんななか、若き日のドナルド・トランプを描く伝記ドラマ『ジ・アプレンティス(原題) / The Apprentice』(コンペティション部門)の公式上映に出席したケイトがまとったのが、カラーリングが印象的なジャン=ポール・ゴルチエのドレスだ。
全面は黒、バックサイドは白に近い薄いピンク、さらにその裏面は緑となっており、ケイトが鮮やかなレッドカーペットでスカートを持ち上げて裏面を見せると、まるでパレスチナ国旗のような見た目に。これはパレスチナへの連携を示しているのではないかと、SNS上では大盛り上がりとなっている。
ケイトは昨年10月、バイデン米大統領に宛てた、ガザとイスラエル間の停戦を求める公開書簡に署名した55人のハリウッド俳優の一人だったほか、翌月には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として欧州議会でスピーチを行い、ガザにおける即時の人道的停戦を求めていた。
2018年のカンヌ映画祭では4年前に着用済みのアルマーニ・プリヴェのドレスを再びまとって「持続可能性(サステナビリティ)」の精神を体現するなど、これまでもレッドカーペットのファッションでメッセージを伝えてきたことで知られるケイト。今回のドレスについては「白ではなくピンクなのだからたまたまだ」と懐疑的な声もあるが、果たして?(編集部・市川遥)
第77回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催