ファイルーズあい『スター・ウォーズ』主人公声優だけどライトセーバーなし「持ちたかった!」
映画『スター・ウォーズ』の新たなドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」日本最速上映会イベントが4日、TOHOシネマズ日比谷で開催され、日本語吹替え声優を務めたファイルーズあい、諏訪部順一、武内駿輔が登壇。主人公の声を務めたファイルーズは、諏訪部や武内がライトセーバーを楽しそうに振りかざす姿を見て「ライトセーバー持ちたかった!」と悔しそうな顔を見せていた。
本作は、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)の約100年前にあたるジェダイ黄金期を舞台に、銀河の謎とダークサイドの勃興と台頭を追うオリジナルストーリー。『スター・ウォーズ』シリーズに脈々と続く光と闇の闘いを、ダークサイドの視点から描いた物語だ。
ファイルーズが演じるのは、不穏な謎に引き寄せられ闘いの渦中に巻き込まれていくミステリアスなキャラクター、メイ役。主人公声優でありながら、ジェダイ・マスターのソル役を務めた諏訪部と、若きジェダイのヨード・ファンダー役の武内がライトセーバーを持って登場したのを見ると「わたしもライトセーバー持ちたかった!」と悔しそうな顔を見せる。
諏訪部から「あなたはジェダイではないからダメなんです!」と諭されたファイルーズが「でも、でも!」とすがる姿に会場は大爆笑。それほどライトセーバーにこだわるファイルーズだが、実は『スター・ウォーズ』シリーズに触れるのは、本作がほぼ初めてだったという。
「オーディションに参加したときは、さすが『スター・ウォーズ』シリーズで、セキュリティーがとても厳しかった」と語ったファイルーズは「何の作品か教えてもらえずにオーディションに参加したんです。少しずつ、セリフでジェダイ、フォースという言葉が出て『もしかして……』と思ったら、『スター・ウォーズ』ですと言われて……」と、途中で超大作と知らされ驚いたという。
シリーズ自体は知っていたが、ほぼ触れてこなかったというファイルーズ。主人公の声で歴史ある作品に参加することになり、「音響監督さんが、アフレコのたびにすごく丁寧に、シーンの説明をしてくださったので、解像度高く役を演じることができました」とスタッフに感謝。また、アフレコを通して世界観に魅了されたようで「ほぼ初めて触れた私でもすごく楽しめる作品になっています。もちろん従来のファンの方も満足いただけるクオリティーになっていると確信しています」と出来に太鼓判を押すと、諏訪部は「僕は『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』が世代なのですが、そこからずっと追っています。こうして今回ジェダイとしてライトセーバーを振っているのが感慨深いです。今作はシリーズのなかで一番古い時代のお話になっているので、この作品を観たら、どんどん先を観たくなると思います」と語っていた。
武内は「物心ついたときから『スター・ウォーズ』シリーズは観ていました」と語ると「特に印象に残っているのは、ダース・ベイダーのデザイン。おもちゃのマスクを買ったり、アナキンの声を演じた浪川大輔さんの演技を観て『いつか自分も……』と思っていたので、今回作品に参加できて嬉しかったです」と笑顔を見せていた。
最後に作品の見どころを聞かれたファイルーズは「この物語を観たら、きっと自分のライトセーバーがほしくなると思います。わしも持ちたかった!」と最後まで羨ましそうに諏訪部と武内のライトセーバーを見つめていた。(磯部正和)