細田佳央太、実写ドラマ化「七夕の国」山田孝之から刺激 顔を隠しても「感情の機微感じた」
俳優の細田佳央太が3日、都内で開催されたディズニープラス「スター」のドラマシリーズ「七夕の国」配信直前特別試写会に、藤野涼子、上杉柊平、木竜麻生、金田哲、三上博史、瀧悠輔監督と共に登壇。細田は、刺激を受けたという山田孝之との共演や瀧監督のディレクションに撮影が入ってからも頭を悩ませていたことを振り返った。
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本作は「寄生獣」「ヒストリエ」などの漫画家・岩明均が「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載した同名コミックを、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などでメガホンを取った瀧監督をメインに迎え連続ドラマ化。細田が演じる南丸洋二(通称・ナン丸)は、あらゆる物に小さな穴をあけるという超能力を持った、ちょっと抜けた感のある大学生。一見何の役にも立たないように思われる能力によって、世界を驚愕させる危機に立ち向かうという役柄だ。
細田は、本読みの段階で、瀧監督から「お芝居を軽くしてほしい」というオーダーを受けたことを明かすと「本読みの段階でもその言葉の意味がわからなくて頭を抱えていたのですが、撮影に入ってからも3日間はつかめなかった」と告白する。
そんな細田の言葉に瀧監督は「そうだったんだ……」と絶句しつつも「超能力者の話なので、彼が強めのキャラを用意してくれて、最初は力が入っていたんです。だからもっと自然な感じでお願いしますと……言ったつもりでした」と真意を明かしていた。
事件直前に姿を忽然と消してしまうナン丸が通う大学の教授・丸神正美役にふんした三上は「こういう現実をぶっ飛ばしているような作品は好きなんです。ぜひ参加したいと思った」と語ると、司会者から久々のドラマ出演に触れられ「(出演を)間違いましたかね?」と発言して会場を笑わせていた。また、ネタバレはできないと前置きしたうえで、細田との最後のシーンは「とにかく大変だった」と振り返り、細田も「ワンシーンを撮るのに丸3日間掛かりました」と相当にこだわって撮影したシーンだったと明かしていた。
また、この日は登壇しなかったが、目深に帽子を被った多くの謎を持つ男・丸神頼之を演じた山田孝之について、瀧監督は「頼之は影でほとんど顔が見えないキャラクター。なかなかキャスティングに難航したのですが、それを山田さんに受けていただけて嬉しかった。山田さんにしかできない頼之になっています」と感謝を述べると、細田も「あれだけ顔が見えないなか、お芝居で対峙して感情の機微をすごく感じました。むちゃくちゃ刺激を受けました」と心酔していた。
いよいよ4日から配信がスタートする本作。細田は、「実写化するにはこの上ない環境のなか、これ以上にないだろうという映像ができています」と出来に太鼓判を押し、「体全身で超常ミステリーを感じていただければ」と視聴者にメッセージを送っていた。(磯部正和)
ドラマ「七夕の国」はディズニープラスで7月4日より独占配信