仮面ライダークウガには「超えられない何かがある」 映画『ガッチャード』田崎監督が語る平成ライダーの原点
映画 『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』(7月26日全国公開)のメガホンを取った田崎竜太監督(崎はたつさきが正式表記)がインタビューに応じ、劇中に登場するレジェンドライダーの一人である、仮面ライダークウガの魅力を語った。
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「仮面ライダークウガ」(2000~2001)は、古代のベルト「アークル」を身に宿した冒険家の主人公・五代雄介(オダギリジョー)が、人類を殺戮する未確認生命体“グロンギ”と死闘を繰り広げる平成仮面ライダーシリーズ第1弾。本作では、鳳桜・カグヤ・クォーツ(永田聖一朗)が変身する仮面ライダーレジェンドによって電王、W、オーズと共に召喚される。
田崎監督は「仮面ライダークウガ」の次に放送された「仮面ライダーアギト」(2001~2002)から、仮面ライダーシリーズの監督を務めている。「クウガが平成の1号ライダーであり、『クウガ』を踏襲しようとした作品もありますが、『クウガ』を超えられない何かがありますよね。すごく志が高い作品でしたし、私もリスペクトしています。平成第1号にして偉大な仮面ライダーです」と『仮面ライダークウガ』に対する思いを打ち明ける。
「仮面ライダークウガ」は、それ以前の仮面ライダーシリーズの概念を壊すように、主演のオダギリや石田秀範監督らクルーが魂を注いで制作された名作だ。「それが顕著に現れた作品ですよね。大人からの人気も絶大です。クウガもすごくシンプルな仮面ライダーで、それが魅力だったりもします」と田崎監督も語る。
田崎監督は「アギト」制作当時、平成仮面ライダーのバトンを受け取るプレッシャーを感じていたのだろうか?「プレッシャーはそこまで感じていませんでした。『クウガ』の名残があったので、『アギト』でも警察を描いたことを含めて、『クウガ』をどうやって引き継いで、『クウガ』でない作品を作っていくのか、そこは大きな挑戦だった気がします」
ちなみに、田崎監督は「仮面ライダーディケイド」(2009)の第2話と第3話でクウガの世界を描いている。「警察官が女性だったりと『クウガ』とはまた違った世界で、『クウガ』の世界のエッセンスみたいなものを2話の中にうまくまとめることができたので、自分でも非常に納得できました」と当時を振り返っていた。(取材・文:編集部・編集部・倉本拓弥)