妻を何度も“作り変える”…伊藤英明×新木優子『不都合な記憶』配信決定
伊藤英明と新木優子が共演する Amazon Original 映画『不都合な記憶』が、9月27日に Prime Video で世界独占配信されることが決定した。
本作は、人類の宇宙移住が進んだ2200年の近未来を舞台にしたサイコパス・サスペンス・ロマンス。自分の理想を追求する夫が妻をアンドロイドにし、何度もリセットしてやり直しを図っていく。伊藤は、自身の理想を叶えるために妻を何度も“作り変える”天才科学者・ナオキを演じ、新木がナオキの妻で陶芸家のマユミにふんする。
監督・脚本は、日本アカデミー賞8冠に輝いた『ある男』の石川慶。石川監督の『愚行録』『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』でもタッグを組んだポーランド出身の撮影監督ピオトル・ニエミイスキが、近未来的な世界観を美しく映し出す。世界的に活躍するSF脚本家ブラッド・ライトを共同脚本家に迎えて、タイで撮影。VFXは、ハリウッド映画も手掛けるカナダのチームが担当する。伊藤、新木、石川監督のコメントは以下の通り。(清水一)
伊藤英明
台本を読んだ時からこれまでの未来を舞台にした作品とは作風が違うと感じていました。「宇宙の設定はどうやって描かれるんだろう? AIやテクノロジーをどのように表現するのだろう?」と、経験したことのない設定に想像を掻き立てられていました。石川さんが監督で、またタイで2カ月間日本とは違う国で全編撮影するというのはキャリアの中で初めてことだったので、役に対する集中だけでなく文化の違いにどうしても反応してしまう自分自身との闘いもあり、覚悟と責任感が必要でした。また、「映画は監督によって作られるものなんだ」と、強く意識した作品でもありました。石川監督の頭の中にある世界をどう表現すべきか悩み、楽しみ、結果として更に役者という仕事が好きになりました。もどかしくて、つらくて、楽しくて、幸せで、感情を揺さぶられる要素が散りばめられた最高の作品です。
新木優子
このプロジェクトは、規模が大きいだけでなく、石川監督の見ているもの、作ろうとしているものがすごく大きく感じたので、緊張感もあったんですけど、お声をかけていただき、ご一緒できて本当に嬉しかったです。ここまで宇宙空間とリアルな空間が一体化して、境目が違和感なく描かれた作品はなかなかないと思います。この作品は日本だけじゃなく世界の方々にも楽しんでいただける作品になっていると思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
石川慶監督・共同脚本
SF作品はある程度、古典的な未来像が固まっている一大ジャンルだと思いますが、せっかく新しい未来を描くのに先人たちを模倣するのは意味がないと思いました。人間関係が断ち切られた宇宙空間だからこそ突き詰めたシンプルな夫婦の話を描くことができ、エンタメ要素もありつつ、タイのエキゾチックな要素もあり、日本人としても感情移入できる物語になっているので、SFというジャンルにとらわれずに先入観なくお楽しみいただければと思います。