『こまねこ』11年ぶりの新作公開決定!ウクライナからぬいぐるみを抱えて避難する子供の映像から着想
Netflix シリーズ「リラックマとカオルさん」など数々の名作こま撮りアニメーションを生んできたドワーフスタジオの新作短編映画『こまねこのかいがいりょこう』が、10月25日より新宿バルト9ほか全国順次公開されることが決定。ポスタービジュアル、予告編が公開されると共に、入場者プレゼントの内容も発表された。
こま撮り(ストップモーション)は、人形をひとコマ(コマ=1/24 秒)ずつ動かし、照明・セット・カメラポジションを変えながら撮影するアニメーションの手法。「こまねこ」は、2003年に誕生したドワーフスタジオのオリジナル作品で、こま撮りをする、もの作りが好きなねこの女の子“こまちゃん”の日常を優しさあふれる世界観で描いている。2006年に劇場公開された『こま撮りえいが こまねこ』は全国で3万人を動員するスマッシュヒットを記録。シリーズ累計で世界22か国で上映され、今もなお国や世代を超えて愛されている。
11年ぶりの新作となる『こまねこのかいがいりょこう』は、初めての海外旅行に出かけることになった主人公こまちゃんの友情と成長を描くストーリー。山の上のおうちに暮らすこまちゃんは、ある日、一緒に暮らす“おじい”から海外旅行の計画を聞き喜ぶが、友達の“ももいろ”“はいいろ”は連れていけず……。
監督を務めるのは、「こまねこ」の生みの親であり、ドワーフスタジオ代表の合田経郎。制作の背景について「子どもにとって手放せないものは、大人からすると『いつか手放さなければいけないもの』に見えるようで……。ウクライナからぬいぐるみを抱えて避難する子どもの映像を見たことをきっかけにして生まれた短編アニメーションで、ころころと変わる気持ちの表現にこだわって作りました」と語っている。
また、プロデューサーの木梨綾乃は「20周年を記念して制作された本作は、撮影現場をまるごと展示する公開撮影で制作しました。20年前、こまねこ誕生の際に来てくださった、かつての子供たちは大人になり、当時「こまねこ」をアート作品として親しんでくださった学生さんは親になり、今回の展示には子供と一緒にこまねこに会いに来てくれました。色褪せない手法、こま撮りで制作されている本作は、当時から大事に受け継いできた人形、美術セットを修復し、当時のスタッフを再集結して、また新しく命を吹き込むことができました。こまちゃんの心の成長を一緒に感じてみませんか」とコメントしている。
予告編には、こまちゃんが初めての海外旅行に大はしゃぎする様子から一転、つぶらな瞳に涙を浮かべる姿も。なお、8月30日よりムビチケ前売券(オンライン)を発売。購入者特典は「オリジナルスマホ壁紙」。同日より「チェキ付きムビチケ」も発売される。また入場者プレゼントとして「いつもこまちゃんといっしょ!クリアキャラスタンド」が配布(数量限定)される。
本作は、『こま撮りえいが こまねこ』より『はじめのいっぽ』『こまとラジボー』『ほんとうのともだち』の3作とともに上映。計50分のプログラムとなっている。(編集部・石井百合子)