「光る君へ」塩野瑛久、一条天皇役で日焼け防止徹底 美しさの秘密明かす
俳優の塩野瑛久が20日、都内で行われた『歴史探偵「光る君へコラボスペシャル2 源氏物語」』(28日、NHK総合、午後10時~10時45分)の取材会に出席。大河ドラマ「光る君へ」で演じる一条天皇を振り返る中、主演の吉高由里子からその美しさをX(旧twitter)で絶賛されたことに、ユーモアを交えつつ感謝の気持ちを述べた。
塩野はこの日、「光る君へ」の撮影をクランクアップしたばかり。報道陣から「一条天皇の彫刻のような美しさ、気品のある美しさをどのように意識して演じたのか」と聞かれると、「ああ、それはもういつも通りの僕で。いや、冗談です」と会場を和ませる。
塩野の演じる一条天皇の美しさはSNSでも話題になっており、18日に第31回が放送された際には、主人公の紫式部(まひろ)を演じる吉高が自身のXで「しかし帝美しいな AIかよ!」とユーモアたっぷりに呟いた。塩野はあらためて、そんな一条天皇の美しさを表現する上での工夫などに言及。「(制作統括の)内田(ゆき)さんをはじめ、スタッフから、一条天皇を演じるに当たってとにかく気品を持って演じてほしいと言われたんです。流れる時間がゆっくりのように感じさせる動きや雰囲気、目線や表情、例えば目の流し方に注意をしたり、そういうことを意識して演じました」と回顧。
吉高の投稿については、塩野も自身のX上で感謝の気持ちを述べていたが、この日あらためて「もちろん(吉高さんの書き込みは)嬉しいし、ありがたいなと思っています」とコメントした。
塩野は一条天皇を演じる上での所作の難しさにも言及。「所作に関しては細かいことは現場で教えてもらいながら演じたんです。天皇なので位が一番上。目上の人の前での所作がない、そういう意味ではみなさんほど苦労はしなかったかもしれません」と振り返りつつ、長袴で走るシーンが多かったことも回顧。「結構走る天皇で……大変です。でも走るうちに慣れました」と、照れ臭そうに知られざる苦労に触れた。
日焼けにも気を配ったといい「日焼けはめちゃくちゃ気にしました。首まであるような服を着て、物理的に日焼けしないようなマスクをして、日傘も差したりしていました。今日、撮影が終わるので少し油断して、いつもより気にせずにいたら、少しだけ日焼けしてしまって。みんなに『ちょっと焼けたね』って言われました」と笑顔。
また、定子を演じた高畑との共演も感慨深げに振り返る一幕があり、塩野は「共演したことがあったので安心感がありました。お姉さんというか、信頼を持って安心感を持って肩を貸してもらえるという具合でやっていた気がします」と高畑に感謝していた。
『歴史探偵「光る君へコラボスペシャル2 源氏物語」』は、NHKの「歴史探偵」と大河ドラマ「光る君へ」のコラボ企画第2弾。現存する「源氏物語」最古の写本の一つを調査し、一条天皇の愛を娘の彰子に向けさせるため紫式部に「源氏物語」を書かせたとされる時の最高権力者・藤原道長や、愛憎渦巻く当時の宮中の駆け引きなど「源氏物語」を巡る秘められた謎に迫る。番組MCを佐藤二朗が務めるほか、「光る君へ」から塩野と藤原道長役の柄本佑がゲスト出演する。(取材・文:名鹿祥史)