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高橋一生が台湾ドラマ「零日攻撃」に出演した理由 会見でビデオメッセージ

第37回東京国際映画祭

ビデオメッセージを寄せた高橋一生
ビデオメッセージを寄せた高橋一生

 俳優の高橋一生水川あさみが出演する台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」の記者会見が30日、浜松町で開催中のコンテンツマーケットTIFFCOM内で行われ、女優のリエン・ユーハンが高橋と共演した時の思いを語った。この日は同じく俳優のロイ・チャン、プロデューサー・脚本統括のチェン・シンメイも来場した。

【画像】高橋一生出演「零日攻撃 ZERO DAY」ビジュアル

 台湾の文化部による「1 plus 4-T-content plan」の支援を受け、総額2億3000万台湾ドル(日本円で約10億円)で製作された本ドラマ。物語は1話60分、全10話の予定で、台湾海峡戦争前夜の台湾の経済、政治、宗教、メディア、インターネットなどさまざまな分野で起きる中国の脅威による影響を描き出す。今年の3月から撮影を開始し、11月に終了、2025年春に完成予定。日本での放送予定は現在未定。

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 高橋が出演するのは、戦争とスパイをテーマとした第2話「ON AIR」。高橋が演じるのは,中国最大の半導体メーカーのCEOの女性のスペシャルアシスタントを務める藤原偉(ふじわらいさむ)。彼は台湾の女性キャスター(リエン・ユーハン)に、自分たちは戦争に影響を及ぼす可能性のある重要な情報を持っており、それを台湾に伝えるためにメディアの独占インタビューを受けたいと持ちかける。しかし、それがテレビ局に潜む中国を支持する勢力によって事前にリークされ、キャスターは危険なメディア・スパイ戦争に巻き込まれる……という物語だ。

左からロイ・チャン、リエン・ユーハン、プロデューサー・脚本統括のチェン・シンメイ

 イベント冒頭には高橋によるビデオメッセージを上映。「日本での制作発表会見に参加できず残念に思います。このドラマに出演したのも、日本ではなかなか難しい、政治的な問題を背景にした人間ドラマを、エンターテインメントとしてつくるということに面白みを感じたということです。そしてシナリオがおもしろかったこと。全編台湾ロケで、スタッフ、キャストも台湾の方であることにも興味を持ちました。本作の総合プロデューサーで脚本統括のシンメイさんからも、平和が最も大事だというメッセージを届けたいと言われたことも背中を押されたんだと思います」と出演の経緯を説明。「台湾語と英語も交えた芝居はとてもハードでもあり、挑戦しがいのある作品でした」と撮影を振り返ると共に「あくまでエンターテインメントとして、娯楽として、完成を楽しみにしていただけたら」と呼びかけた。

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 チェンプロデューサーいわく、2話では「メディアが真相をどのように守っていくか、ジャーナリストの葛藤が描かれています」とのことで、リエンも「わたしにとって非常にやりがいのある挑戦でした。ただし、わたしはニュースキャスターの訓練を受けたことはないですし、テレビのニュースの現場に言ったこともありませんでした。ですからプロのニュースキャスターからいろんな勉強をさせていただきましたし、初めて台湾のテレビ局のニュースの現場に入ることができたので、非常にやりがいのある挑戦ができました」と述懐。

 高橋との共演については「高橋さんはプロフェッショナルな方だなと思いました。撮影が始まる前に、高橋さんと一緒に脚本の読み合わせをやって。ストーリーの背景などを真剣に議論をして。正式な撮影に入る前にも、練習やリハーサルをさせていただいたので。撮影もスムーズに進めることができました」とのこと。さらに「もちろん二人の間には言葉の壁がありましたが、実際に役になりきって。そして俳優という職を通じて交流をしていれば言葉の壁はないなと思いました。わたし自身、高橋さんの作品をずっと観てきたので、毎日ワクワクした時間を過ごしましたし、夢がかなったなと思いました」と笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)

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