エイドリアン・ブロディ主演 ベネチア銀獅子賞『ブルータリスト』日本公開決定
第81回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝いた、エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ共演作『ザ・ブルータリスト(原題) / The Brutalist』の邦題が『ブルータリスト』に決定し、2025年2月21日に日本公開されることが決定。特報映像も公開された。
本作は、第2次世界大戦下でホロコーストを生き延びアメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(エイドリアン)の30年にわたる数奇な半生を描いた、215分にわたる壮大な人間ドラマ。
ホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ)と姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)から強制的に引き離されてしまったラースローは、家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住する。
そこで出会った著名実業家ハリソン(ガイ・ピアース)は、ハンガリーにおけるラースローの輝かしい実績を知り、家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だった。
監督は、『シークレット・オブ・モンスター』(2015)や、ナタリー・ポートマン主演の『ポップスター』(2018)などを手掛けたブラディ・コーベット。特報映像は、ラースローのこれから始まる数奇で壮大な人生の一端を捉えたもの。ホロコーストを生き延び、新天地アメリカに到着したラースロー・トートの眼前に映る自由の象徴である自由の女神、待っていた新しい出会い、妻との愛、そして建築にかけた情熱。荒々しくも、力強く、そして圧倒的に美しいまさに「ブルータリズム」を映し出したかのような映像に仕上がっている。(編集部・入倉功一)