日本アカデミー賞『正体』が最多12部門の優秀賞!
第48回日本アカデミー賞
第48回日本アカデミー賞の優秀賞・正賞15部門および新人俳優賞が21日に発表され、映画『正体』が優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞を含む最多12部門13賞の優秀賞を受賞した。
最多受賞となる『正体』は、染井為人による同名小説を藤井道人監督と横浜流星がタッグを組んで映画化したサスペンスエンタテイメント。横浜ふんする5つの顔を持つ指名手配犯・鏑木が、日本各地を潜伏し逃走を続けるさまを追う。優秀主演男優賞を横浜が、優秀助演男優賞を山田孝之、優秀助演女優賞を吉岡里帆と山田杏奈が受賞した。なお、山田は同作で共演した森本慎太郎(SixTONES)とともに新人俳優賞も受賞した。
次点は、『キングダム 大将軍の帰還』と『ラストマイル』が同じく10部門受賞。『侍タイムスリッパー』が7部門と続くほか、野木亜紀子が優秀脚本賞を、『カラオケ行こ!』『ラストマイル』の2作品で受賞した。
選考対象となったのは、2024年1月1日~12月31日に公開され、選考基準を満たした作品。各部門の最優秀賞は、3月14日にグランドプリンスホテル新高輪で開催される授賞式にて発表される。授賞式の司会は、昨年『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラと、第43回より連続6回目となる羽鳥慎一が務める。
第48回日本アカデミー賞・正賞15部門優秀賞、新人俳優賞の受賞結果は下記の通り。(今井優)
■優秀作品賞(各項五十音順 アルファベット順一部除く)
『キングダム 大将軍の帰還』
『侍タイムスリッパー』
『正体』
『夜明けのすべて』
『ラストマイル』
■優秀アニメーション作品賞
『がんばっていきまっしょい』
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』
『ルックバック』
■優秀監督賞
佐藤信介『キングダム 大将軍の帰還』
塚原あゆ子『ラストマイル』
藤井道人『正体』
三宅唱『夜明けのすべて』
安田淳一『侍タイムスリッパー』
■優秀脚本賞
入江悠『あんのこと』
大島里美『九十歳。何がめでたい』
小寺和久/藤井道人『正体』
野木亜紀子『カラオケ行こ!』
野木亜紀子『ラストマイル』
安田淳一『侍タイムスリッパー』
※1部門受賞者5名を選出することを基本にしています。この度の優秀脚本賞は、同一人物が異なる2作品で選出された為、5名6作品となります。
最優秀賞の投票は対象作品での選考となります。
■優秀主演男優賞
綾野剛『カラオケ行こ!』
草なぎ剛(なぎ=弓へんに剪)『碁盤斬り』
山口馬木也『侍タイムスリッパー』
山崎賢人(※崎は「たつさき」)『キングダム 大将軍の帰還』
横浜流星『正体』
■優秀主演女優賞
石原さとみ『ミッシング』
上白石萌音『夜明けのすべて』
河合優実『あんのこと』
草笛光子『九十歳。何がめでたい』
満島ひかり『ラストマイル』
■優秀助演男優賞
内野聖陽『八犬伝』
大沢たかお『キングダム 大将軍の帰還』
岡田将生『ラストマイル』
佐藤二朗『あんのこと』
山田孝之『正体』
■優秀助演女優賞
芦田愛菜『はたらく細胞』
清原果耶『碁盤斬り』
土屋太鳳『八犬伝』
山田杏奈『正体』
吉岡里帆『正体』
■優秀撮影賞
川上智之『正体』
佐光朗『キングダム 大将軍の帰還』
関毅『ラストマイル』
相馬大輔『ゴールデンカムイ』
安田淳一『侍タイムスリッパー』
■優秀照明賞 ※撮影賞に準ずる
上野甲子朗『正体』
加瀬弘行『キングダム 大将軍の帰還』
川里一幸『ラストマイル』
佐藤浩太『ゴールデンカムイ』
土居欣也/はのひろし/安田淳一『侍タイムスリッパー』
■優秀音楽賞
大間々昂『正体』
世武裕子『カラオケ行こ!』
得田真裕『ラストマイル』
やまだ豊『キングダム 大将軍の帰還』
Face 2 fAKE『はたらく細胞』
■優秀美術賞
磯見俊裕/露木恵美子『ゴールデンカムイ』
沖原正純『十一人の賊軍』
小澤秀高『キングダム 大将軍の帰還』
松本真太朗『正体』
三浦真澄『はたらく細胞』
■優秀録音賞
浦田和治『十一人の賊軍』
金杉貴史『はたらく細胞』
西條博介『ラストマイル』
横野一氏工『キングダム 大将軍の帰還』
米澤徹(録音)/浜田洋輔(整音)『正体』
■優秀編集賞
板部浩章『ラストマイル』
今井剛『キングダム 大将軍の帰還』
古川達馬『正体』
松尾浩『はたらく細胞』
安田淳一『侍タイムスリッパー』
■優秀外国作品賞
『哀れなるものたち』
『オッペンハイマー』
『関心領域』
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
『花嫁はどこへ?』
■新人俳優賞
齋藤飛鳥『【推しの子】-The Final Act-』
渋谷凪咲『あのコはだぁれ?』
山田杏奈『ゴールデンカムイ』『正体』
赤楚衛二『六人の嘘つきな大学生』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
板垣李光人『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』
越山敬達『ぼくのお日さま』
齋藤潤『カラオケ行こ!』
森本慎太郎『正体』
※原則として映画初出演ではなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象とします。
※受賞者の出演作品が投票結果の10位以内に複数ある場合は、受賞対象作品とします。
作品名は上位のものから表記します。