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セカオワFukase、友人との共作「琥珀」が映画『少年と犬』主題歌に 予告編も公開

『少年と犬』ポスタービジュアル
『少年と犬』ポスタービジュアル - (C)2025映画「少年と犬」製作委員会

 高橋文哉西野七瀬のダブル主演で、第163回直木賞を受賞した馳星周の小説を映画化した『少年と犬』(2025年3月20日全国公開)の主題歌が、SEKAI NO OWARI の「琥珀」に決定し、楽曲を使用した予告映像が公開された。

【動画】『少年と犬』予告映像

 原作は、犬の多聞(たもん)と様々な背景を抱えた人々が触れ合う、6つのエピソードで構成された短編連作小説。大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨ってきた多聞が、西の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会う、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流を描いた感動作を、原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加えて映画化した。

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 主題歌に決定した「琥珀」は、ピアノ、弦とオーボエの演奏で構成されたシンプルなアレンジの中に優しくも力強いメロディと歌詞が響く、聞き手に様々な感情を想起させるような仕上がり。主題歌のオファーを引き受けた際、Fukaseの頭に浮かんだ一つの曲がベースとなっている。

 それは、SEKAI NO OWARI の活動以前からFukaseの友人であり、新世界リチウムのベーシストでもあった千葉龍太郎さんがFukaseに聴かせていた楽曲。その後、千葉さんは事故で他界し、その曲は未完成となっていた。そのメロディに新たなメロディを加え、歌詞を書き、完成した「琥珀」。この主題歌について、Fukaseは「この曲は僕の友人との共作です」といい、「多聞のように想いを繋げるモノになっていれば幸いです」とコメントを寄せている。

 そして、この主題歌を使用した最新予告映像と本ポスタービジュアルも公開。震災で職を失い犯罪に手を染めてしまった青年・和正(高橋)と、罪を犯し秘密を抱えて生きる女性・美羽(西野)。希望を失って生きる2人が、多聞と出会ったことで「まっとうに生きよう」と必死にもがく姿を楽曲が温かく包み込むような映像に仕上がった。

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 本作の脚本は『ディア・ファミリー』(2024)の林民夫、監督は『ラーゲリより愛を込めて』(2022)などの瀬々敬久が務める。Fukase、高橋文哉、西野七瀬、平野隆プロデューサーのコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

・Fukaseコメント
この曲は僕の友人との共作です。
10年近く前にこの曲のデモを聴かせて貰ってから、誰の手元にもこの音源はなく、僕の頭の中だけに残り続けました。
まだ完成していなかったこの曲に新しいメロディをつけて琥珀という名前を付けました。
多聞のように想いを繋げるモノになっていれば幸いです。

・高橋文哉コメント
学生の頃によく聴かせていただいていたSEKAI NO OWARIさんに、
この映画のために主題歌「琥珀」を書き下ろしていただけたこと、本当に嬉しかったです。
「琥珀」は映画の世界観とリンクしていて、楽曲にかけるFukaseさんの想いと
僕らが作品にかけた思いが交差するような不思議な感覚でした。
「グラスの泡みたいに消えたように見えてもそこに残り続けてる」というワンフレーズが特に胸にささりました。
今作品で犬の多聞と関わっていくいろいろな人の心情や、
僕が演じた和正の心情にも凄くリンクしている部分があります。
映画館で皆さんに今作を観ていただいて「琥珀」がかかった時に、
歌詞が脳につきささる体験をぜひ劇場でしていただけたら嬉しいです。

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・西野七瀬コメント
SEKAI NO OWARIさんの楽曲はお仕事に行く前によく聴いていた思い出があります。
「琥珀」を聴いた時、優しい音とFukaseさんの繊細な歌声が薄いガラスのような、泡がゆっくりと漂っているような、そんなイメージが頭の中に流れてきました。
作品の雰囲気にぴったりな柔らかい音楽で、私も毎日聴いています。
私が演じた美羽の想いとも重なる歌詞だと感じたのですが、
映画を観て書き下ろしてくださっているからこその特別感に嬉しくなりました。

・プロデューサー:平野隆コメント
「琥珀」を初めて聞いた時思わず涙がこぼれてしまいました。
美羽(西野七瀬)が和正(高橋文哉)を想う気持ちと、
Fukaseさんが千葉龍太郎さんを想う気持ちが重なり深く胸に刺さりました。
そして自分の胸の中にいる大切な人も思い出しました。
映画と主題歌で “貴方の心に溶けている消せないもの“ を感じて頂ければと思います。

【主題歌 SEKAI NO OWARI「琥珀」】映画『少年と犬』主題歌入り予告映像【3月20日(木・祝)公開】 » 動画の詳細
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