『キャプテン・アメリカ:BNW』はアベンジャーズ次回作の序章 アンソニー・マッキー「大団円につながる土台構築」

映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の記者会見がオンラインで行われ、主人公サム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)における本作の役割について語った。
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スティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカの名を受け継いだサムが、あるテロ事件をきっかけに世界中に広がった混乱を収めようと奔走する本作。ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」を経て、サム版キャップがスクリーンデビューを果たす。
「この映画では、新キャプテン・アメリカが独自の存在として確立されることが重要です。サムは超人血清を摂取していない『みんなのキャプテン・アメリカ』なんです」と本作に込めた思いを語るサム。「彼はスーパーヒーローではなく『普通の人間の視点』を持つキャプテン・アメリカ。その点が、キャラクターとしてとてもユニークで貴重です。観客も共感しやすく、彼の姿に自分自身を重ねやすいのではないでしょうか」と期待を寄せる。
シリーズ4作目となる『ブレイブ・ニュー・ワールド』は、「今後のMCUの展開に大きな影響を与え、素晴らしい効果をもたらす」とアンソニーは証言。キャプテン・アメリカとなったサムは、『アベンジャーズ』シリーズ第5弾『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)/ Avengers: Doomsday』(2026年5月全米公開)とその続編『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題) / Avengers: Secret Wars』(2027年5月全米公開)にも登場する見込みで、新生アベンジャーズを導くリーダー的存在としても注目されている。
アンソニーは、『アベンジャーズ』(2012)直前に公開されたシリーズの原点『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)を例に挙げ、「あの作品はMCUの土台であり、基礎となる作品でした。MCUはその基礎の上に積み重ねていき、最終的に『アベンジャーズ/エンドゲーム』の驚異的な瞬間へとたどり着きました」とMCUの歴史を振り返る。
「そして今、『ブレイブ・ニュー・ワールド』が『ザ・ファースト・アベンジャー』と同じように、次なる大団円へとつながる土台を築く作品になると感じています。MCUの次なる壮大な瞬間への第一歩として、この映画が存在することを誇りに思います。私たちがそのスタート地点に立っていることが、本当に嬉しいです」
会見に出席したマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、本作を製作した狙いについて「何より、まずサム・ウィルソンがキャプテン・アメリカとして歩み続ける物語だから。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、スティーブがサムに盾を託す瞬間を目撃しました。その物語を続けたかったんです」とコメント。「観客も、それ(サムがキャプテン・アメリカを継承したこと)が正しい選択だったと感じているはず。この映画は、その想いをさらに確固たるものにする作品になるでしょう」と自信をのぞかせた。
ジュリアス監督も「サムのスーパーパワーはエンパシー(共感する力)です。観客の皆さんには、映画を観て、“共感”という感情的でインスピレーションを与える概念を受け取ってほしい」とアピール。「映画には驚きやアクション、予想外の展開、スリル満点の冒険が詰まっています。それらは、観客を“感情的な到達点”に導くためのものです。世界中の人々が求めているものであり、必要としているものだと思います。そして、それを本作で届けることができると確信しています」(取材・文:編集部・倉本拓弥)
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2月14日(金)日米同時公開