2代目ファルコン就任!『キャプテン・アメリカ:BNW』で注目のダニー・ラミレスとは?

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ではヒーローたちの世代交代が加速している。最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』では、スティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカを継承したサム・ウィルソンの活躍も見どころだが、同作にはサムが名乗っていたファルコンの2代目も登場する。ここでは、2代目ファルコン/ホアキン・トレス役を務める俳優ダニー・ラミレスについて、これまでのキャリアや代表作を掘り下げていく。
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大怪我をきっかけに俳優の道へ

ダニー・ラミレスは、1992年9月17日アメリカ・シカゴにてコロンビア人とメキシコ人の血を引く家系に生を受けた。幼い頃はアスリートになることを夢見て成長し、アメリカンフットボールやサッカーに挑戦。しかしながら、その道を断念しなければならない大怪我を負ってしまい、その後、1年にわたり次なるキャリアを模索。次第に俳優の道を志すようになり、名門ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部へと進学した。
名だたるハリウッド俳優たちが卒業生として名を連ねる同校で学び、2015年にはテレビドラマ「アフェア 情事の行方」で俳優デビュー。その後も「ブラインドスポット タトゥーの女」「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」「The Gifted ザ・ギフテッド」といった人気ドラマへゲスト出演を重ね、2018年にサム・レヴィンソン監督による青春スリラー『アサシネーション・ネーション』でスクリーンデビューを飾る。同作は、マサチューセッツ州セイラムを舞台に、あるティーンエイジャーが街中の人々から執拗に命を狙われ、生き残りをかけて戦いを繰り広げる様が描かれた。劇中で、ダニーは主人公の親友が思いを寄せるダイアモンド役にふんしている。
キャリアの黎明期においてミュージカルやコメディー、ドラマ作品に至るまで幅広いジャンルの映画に出演し続けたダニーは、2021年、ついに注目の存在となる。ディズニープラスで配信されたマーベルドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」において、ホアキン・トレス役に抜てきされたのだ。
転機となった「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、スティーブ版キャプテン・アメリカを失った世界で、彼の良き親友であったサム・ウィルソン/ファルコンとバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーの戦いを描く作品であり、次期キャプテン・アメリカへのバトンタッチに重きを置いたストーリーが繰り広げられた。
ダニーは、アメリカ空軍第547情報航空部隊のホアキン・トレス中尉役として、サムの任務を地上から補佐する役割を果たした。主にチュニジアにおける犯罪組織LAFからのヴァッサン大尉救出任務や、フラッグ・スマッシャーズ追跡などで活躍。調査、戦闘、射撃といったあらゆるスキルに長けており、英語の他にアラビア語やドイツ語も堪能と、その能力的な面においても申し分なく、サムに対して憧れと尊敬の念も抱いている。最終的にはキャプテン・アメリカのシールドを手にしたサムから、自身が使用していた翼=ファルコンを託された。
これによって、正式にファルコンの名を受け継いだホアキンは、2代目ファルコンとして『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』での本格的な活躍が期待されている。役づくりではブルース・リーのようなバキバキの筋肉を目指したと語っており、鍛え上げられた肉体でどんなアクションを披露してくれるのか大いに注目したい。
『トップガン』新世代キャストで知名度急上昇

話をダニーのキャリアに戻そう。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に出演後、ダニーはトム・クルーズ主演の大ヒット映画『トップガン マーヴェリック』(2022)にミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア役として出演。主に兵器システムオペレーターで、コールサインの意味は“オタク”。新世代の「トップガン」として一気に注目を浴びた。
その他、Huluオリジナル映画『パーキングエリア』、Netflixオリジナル映画『2つの人生が教えてくれること』、アンソロジーシリーズ「ブラック・ミラー」シーズン6などで印象的な演技を魅せたダニーは、2025年、人気ゲーム作品を原作とするドラマ「The Last of Us」シーズン2にもマニー・アルバレス役として出演が決定している。さらに、トッド・ヘインズ監督によるタイトル未定の新作映画においては、同性愛者のラブストーリーを演じることも決まっており、まさに実力を兼ね備えた、引く手数多の俳優として最も注目すべきと言えるだろう。
ますますの活躍が期待されるダニー・ラミレス。将来的には、ファルコンとして“ニュー・アベンジャーズ”を支える一人となっていくのかは、まだまだ不透明な部分が多い。しかしながら、俳優として大きく飛躍を遂げることは間違いなさそうだ。(文:zash)
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は全国公開中