ルーカスフィルム社長キャスリーン・ケネディ、年内引退へ

映画『スター・ウォーズ』シリーズなどを手がけるルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長が、年内いっぱいで引退する意向であることが明らかになった。Puckが報じた後、Varietyほか大手メディアも伝えている。
ジョージ・ルーカスに代わり、2012年にルーカスフィルムの社長に就任したケネディは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)から始まる新たな三部作を展開した。また、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』といったスピンオフ映画、「マンダロリアン」をはじめとするディズニープラスのドラマシリーズを次々と制作し、シリーズの新時代を開拓してきた。
一方で、彼女の経営手腕に疑問を呈する声も多かった。新三部作の興行成績は作品を重ねる毎に低迷し、『ハン・ソロ』では大きな損失を被った。ディズニープラスで展開するドラマシリーズも視聴者数を稼げず、1シーズンで打ち切りになる作品も出てしまった。
ケネディ社長の進退について、ルーカスフィルムは正式なコメントを出していない。Varietyによると、ケネディ社長と親しい情報筋は「完全な憶測だ」と報道を一蹴しているという。
海外では、早くもケネディ社長の後任を予想するメディアも出ており、「マンダロリアン」を手がけるジョン・ファヴロー、『スター・ウォーズ』シリーズの重鎮デイヴ・フィローニ、『ハリー・ポッター』のプロデューサーであるデヴィッド・ヘイマン、マーベル・スタジオの社長でもあるケヴィン・ファイギらの名前が挙がっている。(編集部・倉本拓弥)