桜坂洋「All You Need Is Kill」アニメ化決定 『鉄コン筋クリート』STUDIO4℃が制作

トム・クルーズ主演でハリウッド映画化もされた、桜坂洋の小説「All You Need Is Kill」のアニメ映画化が決定し、特報PVとティザービジュアルが公開された。アニメーション制作を手掛けるのは『鉄コン筋クリート』『MIND GAME マインド・ゲーム』などのSTUDIO4°C。原作や実写映画とは異なる新たな視点から、ストーリーを再構築する。
【動画】アニメ『ALL YOU NEED IS KILL』 特報PV
「All You Need Is Kill」は、謎の生物の襲撃を受ける地球を舞台に、その生物と戦う統合防疫軍に入隊し、時のループに捕らえられた兵士キリヤ・ケイジの戦いを描くSF小説。斬新なタイムループ設定と力強い成長を描いたストーリーで、タイムループSFブームに多大な影響を与えた。
今回のアニメ化では、リタという一人の女性の内面にフォーカス。彼女の孤独と苦悩、そして、ケイジとの出会いと成長の物語を描く。地球外生命体の襲来によって、死んではその日の朝に戻るというタイムループに閉じ込められたリタ。蓄積された記憶と経験を武器に戦いを続ける彼女だが、誰にも理解されず、終わりの見えない戦いに心は蝕まれていく。そんな時、彼女の前に「俺も…今日をずっと繰り返している」という男・ケイジが現れる。
監督を務めるのは、『映画 えんとつ町のプペル』(2020)で美術監督、『漁港の肉子ちゃん』(2021)で演出を務めた映像クリエイターの秋本賢一郎。特にキャラクターの感情を繊細に描き出す手腕に定評があり、「素晴らしい本小説のアニメーション映画化に携われることを光栄に思います。漫画化も、ハリウッド映画化もされた本作をアニメ化するにあたって、STUDIO4℃らしい映像表現で本作品の価値をさらに高められたらと思っています。そして、観た人が繰り返す日常の中にちょっとした生きる希望を見付けてもらえればと願っています」とコメントを寄せている。(編集部・入倉功一)