君が世界のはじまり (2020):映画短評
君が世界のはじまり (2020)これぞ“ポスト『桐島』”大本命であり、今年を代表する1作!
フレッシュなキャスティングに、ミステリアスな設定、そしてスクールカーストを超える展開……。ブルーハーツの「人にやさしく」がキーワードだけに、『小寺さん』『アルプススタンド』に続く、青春“ガンバレ”映画でもあるが、製作にアミューズが絡んでいることからも、これぞ“ポスト『桐島』(&日本版『ブレックファスト・クラブ』)”大本命である。デビュー作『おいしい家族』では身の丈に合わない感が強かった、ふくだももこ監督だが、本作では『俺たちに明日はないッス』のときのような向井康介の絶妙な脚色を武器に、今にも爆発しそうな高校生6人のエモい瞬間を切り取っていく。関西弁のやり取りも心地良き!
この短評にはネタバレを含んでいます