手抜きナシ!リアルな演出を底力にした洗練の怪獣映画『空の大怪獣 ラドン』
2016年、庵野秀明が総監督を務めた映画『シン・ゴジラ』が興行収入82億円を超える爆発的ヒットを記録。
「やすらぎの郷」のモチーフとなった『旅路の果て』が伝える“老い”
4月からスタートし、高視聴率を記録している昼の帯ドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日)は、俳優や作家など、テレビ界を支えた功績者だけが無料で入れる老人ホームの日々を描いている。
生と死、現実と夢幻を彷徨う故・鈴木清順の謎かけ怪奇映画『ツィゴイネルワイゼン』
鈴木清順監督の訃報(2017年2月13日、享年93)が世界中を駆け巡ったとき、おそらく多くの方の脳裏に『ツィゴイネルワイゼン』(1980)のあのシーン、あの音、あのセリフが浮かんだことだろう。
テレビ版と合わせて必見!マイケル・クライトンの劇場監督デビュー作「ウエストワールド」
J・J・エイブラムスとジョナサン・ノーランがタッグを組んだテレビシリーズ「ウエストワールド」(2016~)が、高い評価を得て話題を呼んでいる。
トランプ政権に揺れる不穏な今こそ観たい80年前の風刺コメディー『女だけの都』(1935年)
外国映画につけられる邦題には賛否両論分かれるものも多いが、これはうまくつけたと思う。
シェーンはなぜ去ったのか?名作『シェーン』(1953)ラストの真意を分析
過去の名画を振り返るとき、変わらない良さを再認識する一方で、自分が初めてその映画を観たときとは全く違った視点から見えてくることがある。
テレンス・マリックの要求に離脱者続出…実話に基づく青春ロードムービー『地獄の逃避行』(1973年)
2011年の『ツリー・オブ・ライフ』以降、コンスタントに新作を撮り続けているテレンス・マリック監督。『地獄の逃避行』(日本劇場未公開)はかつて寡作で知られた監督の長編映画デビュー作だ。
アガサ・クリスティの代表作の映画化『そして誰もいなくなった』(1945)が偉大である理由
アガサ・クリスティ没後40年だった今年。「オリエント急行の殺人」の新たな映画化の企画などを含めて、クリスティの原作は現在のエンターテインメントにおいて依然として雛型であり続けている。
ジェームズ・ボンドと真逆の世界観!ジョン・ル・カレ映画の魅力『寒い国から帰ったスパイ』(1965年)
スパイ小説の大家にして、自らもイギリス秘密情報部に所属していた経歴を持つジョン・ル・カレ。
ロバート・アルトマンやソフィア・コッポラが心酔した人妻の恋『逢びき』(1945年)
映画の主役は若く美しい男女と決まっていた1940年代、第二次世界大戦が終わろうとしている頃に作られた『逢びき』(1945)は、中年の男女がそれぞれ配偶者のいる身ながら惹かれ合う、いわゆる不倫の物語。
『シン・ゴジラ』に岡本喜八監督が登場するワケ『日本のいちばん長い日』(1967年)
2016年の大ヒット作『シン・ゴジラ』。巨大生物=ゴジラの脅威に直面した政府上層部を、政治ドキュメンタリーのようなタッチで描いた異色作だ。
ウディ・アレンからクイーンまで、後世に多大な影響を与えたマルクス兄弟の代表作『マルクス兄弟オペラは踊る』(1935年)
映画がサイレントからトーキーになった時、映画スターの勢力図は大きく変わった。自らの声、音を使いこなせずに失速していったスターたちの代わりに台頭したのがマルクス兄弟。
フランシス・レイのメロディーがあまりにも有名な恋愛映画の金字塔『男と女』(1966年)
本編は見たことなくても、フランシス・レイによるサウンドトラック、特に男女のスキャットが全編に流れるテーマ曲は誰でも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
実在した日本初のスパイ学校を描く市川雷蔵の異色戦争映画『陸軍中野学校』(1966年)
「戦争」を扱った映画は数多あるが、『陸軍中野学校』(1966)は異色中の異色作だ。舞台は実在した日本初のスパイ学校。主演は大映のスターだった市川雷蔵。
名優ダグラスと若きキューブリックが組んだ野心的反戦映画『突撃』(1957年)
第一次世界大戦の独仏戦の最前線を描いた『突撃(原題:Paths of Glory)』は、邦題からドンパチがメインの戦争映画を想像するかもしれない。
『怪談』(1965年)監督:小林正樹 出演:三國連太郎、岸惠子、仲代達矢 第55回
日本各地に伝わる民話や怪談をまとめた、小泉八雲の同名短編集を映画化した『怪談』。
『地球に落ちて来た男』(1976年)監督:ニコラス・ローグ 出演:デヴィッド・ボウイ 第54回
今年1月、69歳の誕生日と新譜発表の翌々日に訃報が届いたデヴィッド・ボウイ。
『パピヨン』(1973年) 監督:フランクリン・J・シャフナー 出演:スティーヴ・マックィーン、ダスティン・ホフマン 第53回
『穴』(1960)や『アルカトラズからの脱出』(1979)、『大脱走』(1963)など、実話を基にした脱獄モノに傑作は多い。
『欲望』(1966年)監督:ミケランジェロ・アントニオーニ 出演:デヴィッド・ヘミングス 第52回
今の世の中は、理解できないものに対する許容度はとても低い。疑問や知りたいことがあるとネットで検索し、そこにある答えや説明で納得する。その情報が正しいか否かはさておき。
『巴里のアメリカ人』(1951年)監督:ヴィンセント・ミネリ 出演:ジーン・ケリー 第51回
1950年代、ハリウッド黄金期に最盛期を迎えたMGMのミュージカル。