村松 健太郎

村松 健太郎

略歴: 脳梗塞で死にかけ、今は杖片手に早めの余生。一応映画文筆屋。Web中心に村松健太郎の名前で書いてます。どうぞごひいきに。

近況: お一人でも映画館に行こうという気持ちになっていただけるように精一杯やらせていただきます。

サイト: https://www.instagram.com/kentaroumuramatsu_osonerampo/?hl=ja

村松 健太郎 さんの映画短評

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  • ミッキー17
    間違いなくポン・ジュノ作品
    ★★★★

    『パラサイト-半地下の家族-』から実に6年ぶりの新作となったポン・ジュノ。英語圏映画としては三作目ですね。ブロックバスターSF大作に見えますが、映画はポン・ジュノらしいブラックなヒューマンドラマになっていました。英語圏作品の『スノーピアサー』と『オクジャ/okja』と並べて見るとさらにこの映画の立ち位置を感じることができます。タイトルロールを演じたロバート・パティンソンはすこしだけ違う同一人物を巧く演じ分けました。指導者カップルを演じたマーク・ラファロとトニ・コレットがまた良かったです。色々身構えず気軽に見るのが良いと思います。

  • エレクトリック・ステイト
    ルッソ兄弟の優しさを感じる
    ★★★★

    ハイテクとレトロが混在したSFアドベンチャー。『アベンジャーズ』を背負い込んで、よっぽど大変なはずのルッソ兄弟ですが、その合間合間にこういうチャーミングな一本を挟んでくれるのですから、見事なバイタリティーです。ミリー・ボビー・ブラウン、クリス・プラット、キー・ホイ・クァン、スタンリー・トゥッチと言ったキャストに加えてロボットたちの声優などにMCU繋がりの面々も多数参加しているのも嬉しいですね。冒頭のフェイクニュース映像で映画の世界観に巧く誘導されて、そのまま一気にラストまで駆け抜ける爽快感があります。ルッソ兄弟の優しさを感じるテイストも好印象です。

  • 山田くんとLv999の恋をする
    Lv999と感じれないのが惜しいところ
    ★★★★★

    塩対応の高校生男子と彼氏にフラれたばかりの女子大生がゲーム内で知り合って、そこから恋に落ちる。という絵に描いた様なキラキラが心地よい一本。こういう映画こそ演じ手が力の強弱、緩急をうまく使わないといけないところですが、映画・ドラマで好調な山下美月は意外なほどにこのジャンルへの相性の良さ発揮してくれました。作間龍斗は硬さも残っていましたが、塩対応なぶっきらぼうキャラを演じるにはその硬さも良い方向に回ったと思います。残念なのはタイトルほど山田くんが難敵に見えないとこでしょうか?

  • エミリア・ペレス
    世にも奇妙な物語
    ★★★★

    女性に生まれ変わったメキシコの麻薬王が、その手はずを整えた弁護士と再会して新たな行動に出る。これだけでもかなり突飛なお話ですが、しかもこれがミュージカルで描くというというかなり破綻しそうな感じがする企画ですが、かなりの力業でこの映画を成り立たせています。ジャック・オーディアール監督がこう言う映画を撮ってくるとは思いませんでした。賞レースの展開は残念でしたが、やはり力のある映画です。アカデミー賞受賞のゾーイ・サルダナは受賞も納得の快演を見せてくれます。先が読めないということで近年屈指の一本と言えるでしょう。

  • 教皇選挙
    文句なしの極上のミステリー
    ★★★★★

    今年の賞レースを賑わした逸品。それも納得の極上のミステリー大作となっていました。世界最大規模の選挙とも言えるコンクラーベの裏側を徹底したリサーチと見事な脚色でテーマ性と娯楽性を高いレベルで融合させました。レイフ・ファインズを筆頭にベテランが揃った演者陣は重厚の一言。前作『西部戦線異状なし』でも見事な手腕を発揮したエドワード・ベルガーが今回も巧みな作劇を見せました。これからの監督作品は必見のリスト入り確定ですね。ある結末のあとにさらにもう一段用意されている展開に思わず”オォ!!”と唸らされました

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