『プラダを着た悪魔』特集 パトリシア・フィールドうわさの真相
衣裳を担当したパトリシア・フィールドは、大ヒットした海外ドラマ『SEX AND THE CITY セックス・アンド・ザ・シティ』の衣装を手掛けたことでも有名なカリスマスタイリスト。セクシーでグラマラス、キュートでカジュアルといった斬新なファッションを次々とあみ出し、世の女性たちから絶大な人気を誇っています。そんな“パット”ことパトリシア本人はというと、ファッションセンス同様かなり個性的なキャラクターの持ち主! 彼女にまつわるうわさの数々を徹底検証し、“パット”の実像に迫ります!
パットが一躍世界中から注目を浴びるようになった、きっかけとも言うべきテレビドラマ。それは、日本でも働く女性たちを中心に大ブームとなった『SEX AND THE CITY セックス・アンド・ザ・シティ』。このドラマはニューヨークに住むキャリアウーマンたちのセックスライフを赤裸々(せきらら)に紹介した作品で、リアルで過激なストーリーが売りの衝撃作です。中でも最大の見どころとなったのは、登場人物たちの華麗なファッション!
パットの作り出すファッションは、ブランド物のトップスにリサイクルショップの激安パンツを合わせたり、大きなお花のコサージュを肩に付けたりと、今まで誰も見たことがないほど強烈な個性を放ったスタイルばかり。主演のサラ・ジェシカ・パーカーは、初めて衣裳を見たとき「えっ!? こんな組み合わせってアリなわけ?」と困惑したそう。でも、それこそがパット流“崩し”のテクニック。ガッチリキメ過ぎずにどこかワンポイント崩すという発想こそが、世の女性たちに新鮮な驚きを与え、支持される理由なんです。
カリスマスタイリストとなったパット。「パットは今何に注目しているの?」と世界中の女性たちが、パットの提案するファッションに興味津々です。事実、パットの一声で数々の流行物アイテムが登場しました。
『SEX AND THE CITY セックス・アンド・ザ・シティ』でサラ・ジェシカ・パーカー演じるヒロインのキャリーが履いていたことで有名になった、高級ブランド靴の“マロノ・ブラニク”。一足500ドルはする超高級靴ですが、パットが番組で何度も登場させたことで人気に火が付き、いまやセレブだけでなく靴フリークの女性たちの必須アイテムです!
さらに、これまたキャリーが付けていたことで注目されたネームネックレス。自分の名前をロゴ風に仕上げたものにチェーンを付けたシンプルなネックレス。一見すると子どものおもちゃみたいなので、「いい年した大人が付けるの?」と敬遠されるかと思いきや、大ヒット商品となり、アクセサリーメーカーがこぞってネームネックレスを売り出しました。大人の女性仕様なのでもちろん純金製が基本です。
1966年ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに、20代の若さで自分の店“パトリシア・フィールド”をオープンしました。それからというもの、ニューヨークファッションの第一人者として活躍してきたパット。『SEX AND THE CITY セックス・アンド・ザ・シティ』を手掛ける数年前の1996年には、流行の発信地ソーホーに“ホテル・ヴィーナス”という名の2号店をオープンしました。
この店は『SEX AND THE CITY セックス・アンド・ザ・シティ』でブレイク後、パットの店として多くのメディアが紹介したので、ドラマの熱狂的なファンたちが押し寄せました。大忙しのパットも、時間さえあれば店に顔を出し、お客さんに無料コーディネートをしてあげるなんてサービスもしていました。ほかにも、お店にはドラッグクイーンばりのコテコテなファッションに身を包んだ定員さんがいて、ノリノリで接客してくれるんだとか。現在はソーホーからさらに東側に移転して、2階建てに拡張されているようです。
真っ赤に染めたヘアースタイルに、底抜けに明るいキャラクターのパットは、一度見たら忘れられないほどパワフル! パットがカリスマと呼ばれるようになってから四半世紀が過ぎ、ファッション業界だけでなく、テレビ、映画などさまざまなジャンルで活躍する元祖キャリアウーマン。長いキャリアを築いてきたことを考えると、「一体何歳なの?」という疑問が湧いてしまいます。生年月日などをあまり公にしていないようですが、実は63歳なんです! すでに還暦越えちゃっているんです!!
『プラダを着た悪魔』のプロモーションのために来日したパットは、みなぎるパワーと溢れるオーラーに圧倒されっぱなし。試写会場に現れたときはピンクのヒョウ柄スタイルを披露し、会場に集まった観客の度肝を抜いてくれました。インタビューに応じてくれたときも、露出高めなトップスにボトムは素足にタンパンという、とうてい63歳には見えないスタイルで登場しました。こんな60代見たことない!