スリ (2000):作品情報
スリ (2000)見どころ
「祭りの準備」「TOMORROW/明日」など、数々の名作を生んだ黒木和雄監督が「浪人街」から10年の沈黙を破り、多くの作品でコンビを組んだ原田芳雄を主役に、今は落ちぶれたアル中となったスリの男を描く。長年の宿敵である刑事とスリの間に生じているある種の「友情」的な絆、酸いも甘いもかみ分けた大人の男女の恋情、人生の悲哀・・・。過去ある熟年世代の心の機微や葛藤が、深く描かれた人間像の中に滲み出る。また若い世代との対比も鮮やかで、「現代」の様相をみごとなまでに映し出す。「日本映画」の持つ良さを存分に堪能できる作品。
あらすじ
かつて名うてのスリとしてならした海藤(原田)だが、長年の酒に頼る生活で指は震え、.幼い頃から海藤が親代わりとなって育てた娘レイ(真野)の手助けを借りるしかない。長年、彼を追い続けてきた刑事・矢尾板(石橋)にも「見逃してやるからやれ」などと蔑みのことばをかけられる始末だ。レイに勧められた断酒会にも顔を出さず、会を主催する鈴子(風吹)は海藤を気にかけている。ある日、車中でレイのスリの技を見た青年、一樹(柏原)は、その技に魅了され、海藤に弟子入り志願。偶然にも一樹は、海藤と情事を重ねる芳江(伊佐山)の息子だった。海藤は一樹に技を仕込むことを機に、酒を絶ち、スリとして再生を決意するが・・・。
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映画詳細データ
- 英題
- 製作国
- 日本
- 配給
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- アートポート
- 配給協力
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- シネカノン
- 技術
- カラー
- (東京(シネアミューズ)大阪(シネマアルゴ)名古屋グランド)