舞妓 Haaaan!!! (2007):映画短評
舞妓 Haaaan!!! (2007)荒唐無稽な展開と阿部サダヲのハイテンション芝居が融合!
舞妓はんと野球拳するために、なぜか食品業界~スポーツ界~映画界~政界を渡り歩く、尋常じゃないバイタリティを発揮する主人公のキャラと、阿部サダヲの十八番であるハイテンション芝居が見事に融合。そんな植木等の遺作に相応しい『無責任』『日本一』シリーズのオマージュであり、『少林少女』よりチャウ・シンチー映画のヒロインらしい柴咲コウの変貌などの荒唐無稽さが、クドカン独自の小ネタ&セリフ回しとともに全力疾走する。水田伸生監督作の特徴ながら、時に展開の妨げにもなる人情ドラマも、完全にサイコパスな主人公がいい塩梅に馴染ませており、恐ろしいほどのエンタメ大作に仕上がった120分といえる。
この短評にはネタバレを含んでいます