Mr.Children / Split The Difference (2010):映画短評
Mr.Children / Split The Difference (2010)音に対する探究心と遊び心
プロデューサー、小林武史がメガホンを取った『【es】』から15年ぶりとなる、ミスチルのドキュメンタリー。ホール~アリーナツアーを追った前作と異なり、スタジオでのセッション~限定ライヴのミニマムな空間で奏でられる名曲たち。スガシカオをゲストに迎えたファンクアレンジな「ファスナー」に、ライブ初披露だった「SUNRISE」や「横断歩道を渡る人たち」など、セトリのレアさも目立つなか、今の時代、より刺さる終盤の「終わりなき旅」。そして、突然のブレイクによる不安や戸惑いも捉えた前作と大きなの違いは、国民的バンドとしての余裕。小林を含む5人の音に対する探究心や遊び心を随所に感じ取ることができるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます