ザ・タウン (2010):映画短評
ザ・タウン (2010)ひとつのキャスティング以外は全部褒めたい犯罪スリラー
ベン・アフレックが監督の力量を本格的に発揮した作品。監督デビュー作「Gone Baby Gone」から飛躍、主演も兼任したし、カーチェイスや銃撃戦も見事にこなしている。犯罪どっぷりの環境に生まれ育ち、出て行くなどありえなかった主人公が、ある出会いからその可能性を考え始めるという物語。その出会いの相手が、普通でないのだ。唯一、気に触るのは、ブレイク・ライヴリーのキャスティング。幼なじみという設定だが彼女はアフレックより15歳も下なのである。スタジオのプレッシャーやらいろいろあったとは思うし、彼女の演技は悪くないが、正しい年齢の優れた女優は何人でもいただろう。それ以外は文句なくおもしろい映画だ。
この短評にはネタバレを含んでいます