アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同騒会 (2012):映画短評
アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同騒会 (2012)大人の理性も品格も吹っ飛ばす下ネタオンパレード
数々のスピンオフ作品を経て、約9年ぶりに製作された劇場版「アメパイ」シリーズ第4弾。3はDVDストレートだったので、日本では実に11年ぶりの劇場公開作だ。しかも、オリジナルキャストほぼ全員集合というのが嬉しい。
で、今やすっかりアラサー世代の大人(一部は既に中年化)となった主人公たち。それぞれ社会人としてのキャリアを歩んでいるわけだが、あの頃の夢と今の現実には大きなギャップが。久しぶりの同窓会で精一杯の見栄を張ってはみるものの、お互いにそれとなく嘘のほころびが見え隠れして苦笑い。ままならない人生の悲哀が漂う…ってなもんだ。
しかし、そうは言ってもやはり“三つ子の魂百までも”。懐かしい顔ぶれが揃って気分も若返った元悪ガキどもは、若者なんぞに負けてられんとばかりに相変わらずの下ネタ大暴走。下半身とおっぱいと排泄物のオンパレードで、大人の理性も品格も木っ端微塵に吹っ飛ばす(笑)。バカだアホだと罵られたっていい、人生ありのままに生きちゃったもん勝ちでしょ!とでも言わんばかりの開き直りが「アメパイ」らしい。なお、カメオ出演のニール・パトリック・ハリスとレベッカ・デモーネイにも要注目。