フォスター卿の建築術 (2010):映画短評
フォスター卿の建築術 (2010)話題の新国立競技場コンペ審査員の一人です
仏ミヨー橋の絶景が賞賛される一方、振動問題でケチがついたロンドンのミレニアムブリッジ、斬新なデザインが景観を損ねたと物議を醸した同スイス・リ社の建築家ノーマン・フォスター。彼の建築術…というより、安藤忠雄を彷彿とさせる叩き上げ人生に迫るドキュメンタリーだ。
必見は、特徴的なガラスで覆われた建物内部の美しい映像だ。さらにそこが、外観からは想像もつかない自然と調和した空間が広がっていることに驚かされるだろう。当然だが、人も建築も見た目だけで判断してはいけない。ちなみにフォスターは新国立競技場コンペの審査員だったワケだが、彼の建築を見るとザハ・ハディドが選ばれた理由が分かる、かも?
この短評にはネタバレを含んでいます