鷲と鷹 (2014):映画短評
鷲と鷹 (2014)ガラスの十代だった2人が、ノワールが似合う四十代に!
人気絶頂のときでさえ実現しなかった、まさかの大沢樹生と諸星和己、W主演映画である。企画自体『ヒート』から始まっているが、片や警察官、片や極道として正反対の人生を歩んだ男2人が激突する展開や、いい意味での粗削り感などから、香港や韓国映画が得意とする“スター競演映画”のテイストもたっぷり感じられる。
そして、諸星の妻役に田中律子や、大沢の親分役におりも政夫という絶妙なキャスティングのほか、ローラースケート滑走シーンにはあの時代を知る者は胸アツ必至。しかも、初監督を務める大沢を室賀厚監督×小沢仁志の『SCORE』組がサポート。それだけに、話題性だけのネタ作品に終わっていないところもうれしい。
この短評にはネタバレを含んでいます