幕末高校生 (2013):映画短評
幕末高校生 (2013)コメディとしては微妙だが、テーマはしっかり
前半のドタバタに乗れる・乗れないの差は出るだろうが、それでも描きたいことがハッキリしているので、読後感はスッキリ。個人的には楽しく見ることができた。
幕末にタイムスリップした現代人のカルチャーギャップ。そこに笑いを見出せるならば、車やケータイ、ギャル・メイクを幕末に持ち込んだギャグを含め、コメディとして楽しめるだろう。
現代人の描写は底が割れていて少々バカっぽいが、対する勝海舟の描き方は面白い。何を考えているかわからないミステリー性や一見偉人には見えないノンビリ感が妙味。笑いに乗れなくても、「(未来はすごいが)進歩してねえんだな、人間は」という勝の言葉にはガツンとくるものがある。
この短評にはネタバレを含んでいます