おとぎ話みたい (2014):映画短評
おとぎ話みたい (2014)極めて純度の高い映画体験。観逃さないでください!
MOOSIC LAB 2013グランプリの超絶傑作がついにロードショー。89年生の山戸結希(グザヴィエ・ドランと同い年)がロックバンド・おとぎ話のドリーミーな世界とコラボした今世紀最強の少女映画だ。
有体に言うと「地方の女子高生が知的な教師に恋するお話」であり、「ヌーヴェルヴァーグ+GS映画」だが、初々しくも狂おしいロゴスとパトスの奔流により、映画そのものが火照っているような圧倒の官能性が味わえる。
主演の趣里は、トリュフォーにとってのレオー的な山戸の表現を伝える完璧な肉体。作品の質としては『大人は判ってくれない』というより、『恋のエチュード』や『アデルの恋の物語』の高みに達した絶頂感!
この短評にはネタバレを含んでいます