HUNGER/ハンガー (2008):映画短評
HUNGER/ハンガー (2008)マックィーン監督&ファスベンダーの原点が遂に!
アカデミー賞効果でマックィーン監督の長編デビュー作が遂に日本公開。カンヌをはじめ世界中で賞賛されたのにようやく…だ。役者を追い込む妥協なき演出はここから始まっている。
物語は、収監されたIRAメンバーと看守たちの壮絶な攻防戦を描いた実話だ。暴力、糞尿、そしてM・ファスベンダーが本当に激痩せしたハンガーストライキと目を背けたくなる場面の連続。だが同時に、彼らの強固な信念と怒りの源はどこから来るのかと考えさせられずにはいられないだろう。その一助となるであろうP・グリーン・グラス監督『ブラディ・サンデー』も劇場未公開(DVDのみ)だった。こちらも隠れた名作。合わせて脚光が当たることを期待したい。
この短評にはネタバレを含んでいます