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サイレント・ウォー (2012):映画短評

サイレント・ウォー (2012)

2014年4月5日公開 120分

サイレント・ウォー
(C) 2012 Mei Ah Film Production Co., Ltd. All Rights Reserved.
山縣みどり

これが中国政府の「国家礼賛」戦略なのですね

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

 トニー・レオン演じる共産党スパイ、ビンがすごすぎる! 超音波も聞き取れそうな能力で国民党の連絡網を打破していくのだ。デアデビルですか? ビンの活躍に美人スパイとの秘めた情熱や仲間内の裏切りなどを絡めて物語が進むが、どれもが「国家礼賛」に帰結するのが最近の中国映画の傾向だな。ビンが視力を失ったのは日本軍の攻撃の結果だし、美人スパイは自身の幸せより任務重視で愛する国家に全てを捧げるし。演じるジョウ・シュンがいい仕事をしていて危険度さらにUP。外国嫌いな国民増? 監督コンビも共産党内に潜む悪の存在をうやむやにしてるし……。エンタテインメント映画から透けて見える国家戦略に思いを馳せるのも一興。

この短評にはネタバレを含んでいます
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