365日のシンプルライフ (2013):映画短評
365日のシンプルライフ (2013)ライター2人の平均評価: 3
モノに溢れた暮らしをリセット
失恋した場合、女より男の方が引きずるとよく言われる。本作を見ると、あながち嘘ではないようだ。本作の監督&主演は、失恋をきっかけに自分の生活を見なおしてみたところ、あまりにもモノに溢れた生活をしていたことに気付く。実行したのが、一端、すべての持ち物を倉庫に預け、1日1個だけ取り出すというルール。そして、自分にとって本当に必要なモノを探すことを約1年も続けたのだ。きっと女性ならそんな面倒なことはしない。一気に断捨離するのが可能だから!
とはいえ、彼が行った実験は一見の価値アリ。結局は、愛だろ?愛!という男のセンチメンタリズムをでっかい心で受け止めつつ、フィンランド版リアルドラマを楽しみたい。
テキトーすぎて笑える断捨離。
どこの国にも断捨離を考えるヒトというのはいるもので、これはそのフィンランド版。何でもかんでも捨てちまうのでなく、まず部屋のものすべてをロッカールームに預けて(というので厳寒の中の最初のシーンは間抜け)、一日一個だけ必要物を持って帰れる、という結構ユルい決まりを自分に課すのだ。計画終了までの一年間何も買わない、と言っときながら食べ物は弟とかに恵んでもらうというイージ-さ。しかも、そもそも彼女にフラれて思いついた計画だけに、新しい彼女ができたら一挙にモノが増える増える(笑)。……結論。生活に必要なモノって案外多いんだね、ということ。でもコレ以下の単位で暮らしてる奴って山ほどいると思うぞ。