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滝を見にいく (2014):映画短評

滝を見にいく (2014)

2014年11月22日公開 88分

滝を見にいく
(C) 2014「滝を見にいく」製作委員会
ミルクマン斉藤

素人なおばちゃんほど巧くなっていく。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

なんでもワークショップから生まれた作品らしく、プロットは極めて簡素。ピクニック風のちっちゃなサヴァイヴァルが、おばちゃんコミューンの結成劇へと繋がっていくが、沖田修一の持ち味であるオフビートさが功を奏し、決してギスギスしないのがいい。おばちゃんたちも最初こそ、演技経験のある人とない人との差があるが、次第に個々人のキャラクターもはっきりし、それもやがて融和して物語とシンクロしていく。彼女らの団結歌(?)が逆説的内容の「恋の奴隷」というのも面白いし、のほほんとして愉しげな劇伴のモーツァルトもぴったりだ。室内ものが巧い芦澤明子のキャメラも、一種の密室空間たる森を魅力的に捉えている。

この短評にはネタバレを含んでいます
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