エヴェレスト 神々の山嶺 (2016):映画短評
エヴェレスト 神々の山嶺 (2016)予想以上にリアルな登山シーンが見どころ
スクープ写真を狙う野心家の山岳カメラマンと、山に人生を賭けたストイックな登山家が、標高8848mのエヴェレスト山頂に挑む。
実際にエヴェレストでロケを行ったクライマックスを含め、予想以上にリアルな登山シーンの迫力やスケール感はなかなか。もちろん本気で危険なシーンではCGを使っているが、あまり嘘っぽく見えないのは、この種の映像表現が得意ではない日本映画としては大健闘と言えよう。
ただ、主人公たちの心理描写がいまひとつ薄いため、ドラマの核となるものが見えてこない。なので、阿部寛と岡田准一の演技がヒートアップすればするほど、見ている方は置いてけぼりを食らったような気になってしまうのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます