ラブストーリーズ エリナーの愛情 (2013):映画短評
ラブストーリーズ エリナーの愛情 (2013)このあと総集編的?な「THEM」が作られたらしい。
この二部作、どちらを先に観るかでかなり感想が変わるだろう。こっちを先に観たなら脳内で時系列を整理する必要が多少生じるかも。つまり物語はかなり「コナーの涙」の補完的な印象があるが、あちらがしみったれた男の話なのに対し、エリナー(J.チャステイン)は冒頭の突発的行為含め、良かれ悪しかれ能動的。「命かけてどこまでも逃げな」なんて昼間っからワイン呑みながら娘に諭す母(I.ユペール)が出たりしてもう少し前向きなのだ。ただし別離の理由はいささかクリシェだし、夫妻の主観の差異は微妙だし、ラストはどうにもとってつけた感じがあるけれども。したがって本作最大の弱点は…二本を一本にまとめられなかったこと!
この短評にはネタバレを含んでいます