悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 (2015):映画短評
悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 (2015)“居場所”を見つけた文科系女子たち
今や公式ライバル・AKB48を脅かすほどの存在に成長した乃木坂46だが、初ドキュメンタリーも本店と違う切り口で攻めてくる。どこか控えめで文化系臭漂うアイドルぽくない彼女たちが、どのように乃木坂という“居場所”を見つけたのか。メンバーから語られるのは不登校、引きこもり、貧困など、かなりヘビイな過去であり、西田尚美がそんな彼女を見守ってきた母親たちの生の声をナレーション。これを軸に、例のスキャンダルを含む、4年間の活動もしっかり振り返るという、初心者にも優しい構成だ。やっぱり一筋縄ではいかない“橋本語録”もたまらないが、桜井のヘタレキャプテンとしての苦悩が描かれなかったことは悔やまれる。
この短評にはネタバレを含んでいます