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64-ロクヨン-後編 (2015):映画短評

64-ロクヨン-後編 (2015)

2016年6月11日公開 119分

64-ロクヨン-後編
(C) 2016映画「64」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

くれい響

ここでも最後に持っていったのは窪田正孝

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ちはやふる』ほどの落差はないが、やはり『前編』ラストの『後編』予告が頂点だったのは否めない。ぶつかり合う男たちのドラマから、家族愛を訴えるドラマに落とし込んだことはさておき、永瀬正敏演じる被害者を描く熱量に対し、加害者の動機や苦悩などの描写が圧倒的に薄すぎる。そのため、事件が解決しても、どうもスッキリしないまま。そんななか、誰よりも「ロクヨン」の呪縛から解放された窪田正孝演じる録音係の最後の表情が印象的だ。それにしても、2部作を通じ、永瀬や緒形直人、吉岡秀隆といった、80~90年代の青春映画(ドラマ)のアイコンだった俳優が“あの役”でキャスティングされたことには、とても感慨深いものがある。

この短評にはネタバレを含んでいます
中山 治美

力作だが、企画に異議あり

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

見応え有。でもしこりが残る。
『クライマーズ・ハイ』、『八日目の蝉』、「下町ロケット」etc…。
映画もTVもそろそろ短期間で同じ原作を何度も映像化するのは止めません?
その労力と財力を未知なる企画に賭けません?

商業主義が存在することは分かる。
だが映画枠では描ききれないから連ドラ化した「沈まぬ太陽」は別として、ほぼ最初に映像化された方がクオリティ高し。
本作も熱過ぎる映画版より、クールなピエール瀧版の方がしっくりくる。記者も警察も、冷静さが求められる職業だ。
ちなみにNHKでは昨年末に118分版を放送し、2部構成にせずともまとめられることを実証していた。
ドラマスタッフの矜持を見たり。

この短評にはネタバレを含んでいます
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