ゲキ×シネ「蒼の乱」 (2015):映画短評
ゲキ×シネ「蒼の乱」 (2015)舞台の“熱量”がスクリーンに。それが「ゲキ×シネ」
「『群盗』がめちゃくちゃ面白い」とコメントしていたのも納得の、いのうえひでのり演出の大活劇ロマン『蒼の乱』。民衆を虐げる朝廷に反旗を翻す“闘うヒロイン”蒼真(天海祐希)と将門小次郎(松山ケンイチ)、反乱軍をオーガナイズしつつ暗躍する常世王(平幹二朗)らが覇権を争う。
凛々しく麗しい天海、舞台2本目とは思えぬ松山の体技の魅力も大きいが、大盗賊・夜叉丸役、早乙女太一(と実弟の早乙女友貴)の立ち回りがやはり一際エキサイティング。ワキ筋の、腹に一物ある者たちも存在感があり、『群盗』を楽しめて、まだ劇団☆新感線、いのうえ歌舞伎、それから「ゲキ×シネ」を未体験の方々は……って、みなまで言わせないで!
この短評にはネタバレを含んでいます