カミーユ、恋はふたたび (2012):映画短評
カミーユ、恋はふたたび (2012)オジサンとオバサンが演じる80年代の愛と青春
夢だった女優の仕事は一向に芽が出ず、若い小娘とできた旦那からは三行半を突きつけられ。そんな人生どん底の中年女性カミーユが、ひょんなことから青春真っ只中の1985年にタイムスリップしてしまう。
過去を修正することで現在は変わるのだろうか?そんな普遍的なテーマを軸としながら、人生の一瞬一瞬がいかに儚くて大切なものであるかが描かれていく。『ラ・ブーム』シリーズを彷彿とさせる’80年代の青春群像はアラフィフ世代には胸キュンだ。
一方、過去と現在を同じ役者が演じることで、30年の間に“失われたもの”も一目瞭然。オジサンとオバサンが演じる青春ロマンスは、甘酸っぱいけどかなりほろ苦い。
この短評にはネタバレを含んでいます