マルガリータで乾杯を! (2014):映画短評
マルガリータで乾杯を! (2014)身体が不自由なだけで普通の女の子と同じなヒロインの心情に共感
女子大生ライラがさまざまな経験を経て成長する姿を追う青春映画だが、彼女が生まれつきの身体障害者で車いす生活を送っているのがポイント。最初は構えて見てしまうが、他者の同情など不要なほど知的で勇敢で好奇心旺盛なライラにすぐに魅了される。初恋に破れて泣いたり、イケメンにときめいたり、自活を楽しんだり。同性愛や異性とのセックスも心のままに体験する彼女は、身体が不自由なだけで心はフリースピリット。ライラと一緒に笑ったり怒ったり困ったり戸惑ったりと見る側も大忙しだ。彼女を支える家族(特に母親)や幼なじみとの関係が温かく、心にしみる。とても勇気のいる演技であり、演じたフランス人女優の熱演に拍手を贈りたい。
この短評にはネタバレを含んでいます