四月は君の嘘 (2016):映画短評
四月は君の嘘 (2016)広瀬すずの勢いが止まらない!
綾瀬千早というハマリ役のイメージが強いまま、これまた人気キャラの宮園かをりをどう演じるか? だが、今の広瀬すずの勢いは恐ろしいもので、茶髪ヅラも違和感なく、エンドロール後もしっかり観客の心に残る、かをりを演じ切った。主軸となるピアニスト・公生との物語が、新城毅彦監督と相性が良いことも大きいだろう。ただ、原作は全11巻、アニメでも2クール放送した話を122分に収めたのは、かなりムリがある。公生のライバルである武士や絵見、彼の弟子になる凪などが登場しないことで、もうひとつの魅力だった音楽家たちのドラマ要素は半減。一本の映画としての仕上がりはいいが、原作ファンの不満が残ってしまうことは否めない。
この短評にはネタバレを含んでいます