デスノート Light up the NEW world (2016):映画短評
デスノート Light up the NEW world (2016)ひょっとこのお面の形が物語を象徴している
新たな"ひょっとこ"のお面の造形が強烈。このアイテムは、本作の宣伝初期から登場し、第一印象を決定づけたもの。もともと"ひょっとこ"のお面は、前作でLがキラに顔を隠すために被ったアイテム。その面の表情は愉快で、色は明るいピンク系、和紙細工の質感で、シリアスなテイスト中の異質なアイテムだった。が、本作のお面は全く違う。前作の事件の10年後、Lの後継者が被る面の表情は禍々しく、色は黒と銀で、ビニールの質感。テイストが、Lの面とは真逆の方向を向いている。それは主人公たちが向いている方向と同じ。前作の2人は世界を見ていたが、本作の3人は自分の内側を見ている。この面の変形ぶりが、それを象徴している。
この短評にはネタバレを含んでいます