映画 「聲の形」 (2016):映画短評
映画 「聲の形」 (2016)2016年を代表するアニメはこれだ!
聴覚障がい者に対する、いじめ問題に鋭く切り込み、「このマンガがすごい!」第1位になった原作もスゴかったが、冒頭からザ・フーの「マイ・ジェネレーション」が流れ、一気に心をつかむ劇場アニメも負けず劣らず。自主映画の制作エピソードの削除など、全7巻の原作を129分にまとめた吉田玲子の脚色は見事で、原作までとは言わないが、想像以上に全編へヴィな仕上がりになっている。「にゃんにゃん倶楽部」の件など、主人公の親友・永束くんの存在感がひとときの癒しを与えてくれるなか、特筆すべきはヒロインの妹・結絃のキャラがより際立ったこと。共通項も多い『心が叫びたがってるんだ。』に続き、リアルな青春群像劇として見応えアリ!
この短評にはネタバレを含んでいます