アスファルト (2015):映画短評
アスファルト (2015)いまひとつインパクトの足りないアート系不条理コメディ
フランス郊外の寂れて朽ちかけた古い団地を舞台に、なんとなく気まずい状況下で知り合った3組の男女の不器用な心の触れ合いが描かれていく。
車椅子生活のケチな中年男と仕事に疲れた看護師、映画好きの鍵っ子少年と落ちぶれた年増の映画女優、塀の中の息子の帰りを待つ母親とアメリカ人の宇宙飛行士。ロイ・アンダーソンやアキ・カウリスマキを彷彿とさせる不条理なユーモアとポエティックな映像は、それ系が好きな人には恐らくツボだろうと思われる。
ただ、個々のエピソードはあまりにも淡白だし、フワリとしたハートウォーミングなハッピーエンドも平凡。いい話なんだけど記憶には残らない。
この短評にはネタバレを含んでいます