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はらはらなのか。 (2017):映画短評

はらはらなのか。 (2017)

2017年4月1日公開 100分

はらはらなのか。
(C) 2017『はらはらなのか。』製作委員会
くれい響

山戸結希とは違う才能のカタマリ

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

メジャーでさえ『L-エル-』のような地雷案件になるなか、あえてインディーズでファンタジーに挑む酒井麻衣監督。商業デビューの本作もファンタジーとリアルが交差する展開だが、過大評価感が否めなかった前作『いいにおいのする映画』から確実にステップアップ。子役あるあるなモノローグで始まる少女の成長物語は、メタ映画ながら親子試写会実施という異例展開も納得の仕上がり。それだけに、正直おじさんリピーターの私物化止まりではもったいない。とにかく生徒会長のミュージカルシーンなどを観るかぎり、酒井監督は同じ「MOOSIC LAB」出身監督の山戸結希とは違って、メジャー直球路線を突き進む才能を秘めているとみた。

この短評にはネタバレを含んでいます
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