家族はつらいよ2 (2017):映画短評
家族はつらいよ2 (2017)前作よりも笑いがパワーアップ!山田監督、おそるべし
ドラマ「やすらぎの郷」を見ながら、
人生を達観した人が生み出す笑いには敵わないと痛感する昨今。
倉本聰氏よりも3歳年上の山田洋次監督もしかり。
前作の熟年離婚に続き独居老人という旬な話題で、各々が家族の在り方を見つめ直す。
結構シリアスな題材のはずだが、事もあろうか死という最も深刻な場面にコントをぶっこんできた。
『東京家族』を含め3作目となる同じ俳優による得意の家族劇とあって、脚本も演出もノッてきたようだ。
とはいえ、登場人物の背景や人間関係をさりげないセリフのやり取りの中で提示しているので、
前作が未見でも問題ないはず。
さすが山田監督。
シリーズの見せ方、活かし方はお見事というしかない。
この短評にはネタバレを含んでいます