コンカッション (2015):映画短評
コンカッション (2015)スポーツは素晴らしいけど、神聖視は危険!
ここ数年、スポーツ中に頭部に激しい衝撃を受けたことで命に関わる事態も発生するとの認識が浸透している。そのきっかけとなった告発を行ったオマル医師の実話だが、慢性外傷性脳症とアメフトを関連付けたことでNFLが猛反発し、アメフトを宗教か何かのように神聖視する国民性が浮き彫りにされる。大金が絡むスポーツの非人間性に関しては『エージェント』にも描かれていたが、こちらは実話だけに恐ろしい。が、オマルをつぶそうとする巨大組織に立ち向かうチームドクターの背中にヒポクラテスの誓いが見えた! 主演ウィル・スミスも熱演だが、アレック・ボールドウィンやアルバート・ブルックの名サポートに胸が熱くなる。
この短評にはネタバレを含んでいます