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二度めの夏、二度と会えない君 (2017):映画短評

二度めの夏、二度と会えない君 (2017)

2017年9月1日公開

二度めの夏、二度と会えない君
(C) 赤城大空・小学館/『二度めの夏、二度と会えない君』製作委員会
なかざわひでゆき

タイムリープをモチーフにした青春映画の新たな佳作

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『時をかける少女』や『サマータイムマシン・ブルース』など、タイムリープを用いた青春映画には佳作が少なくないが、本作もその一つに加わることになるだろう。バンド活動に明け暮れた忘れられない夏の終わり、想いを寄せる少女に告げた少年の一言が、全てを台無しにしてしまう。不思議な力により半年前へ逆戻りした少年は、あの最後の一言を撤回しようとするのだが…。
 同じ夏を繰り返すことにより、少年は初めて愛と友情の意味を深く理解し、かけがえのない青春の儚さを知る。純朴さの中に知性をたたえた村上虹郎、天真爛漫でありながら繊細な少女を演じる吉田円佳。彼らの好演が、ファンタジーをただの絵空事にしない説得力をもたらす。

この短評にはネタバレを含んでいます
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