アリーキャット (2016):映画短評
アリーキャット (2016)窪塚&降谷が醸し出す『まほろ』的バディ感
00年代前半を代表するカリスマ2人を起用して、『探偵はBARにいる』<<<『まほろ駅前多田便利軒』をやってしまおう!というアイデアに加え、90年代の日本映画に対するオマージュにも取れる空気感は決して悪くない。もちろん、Kjもとい“俳優・降谷建志”はどこかカッコ悪さが愛らしく、窪塚洋介との掛け合い&バディ感もなかなか面白い。『そこのみにて光輝く』にも近い火野正平の使い方もいい。ただ、ストーカー騒動が政治家絡みまで膨れ上がるほど、大風呂敷を広げすぎた結果、収集つかなくなるストーリー展開はいかがなものか。しかも、尺も2時間超えながら、期待していたにゃんこ&柳英里紗の活躍が少ないのは、なぜだ!
この短評にはネタバレを含んでいます