潜入者 (2015):映画短評
潜入者 (2015)ブライアン・クランストンが麻薬王を追い詰める実録犯罪ドラマ
『ブレイキング・バッド』の麻薬王ハイゼンベルグことブライアン・クランストンが、あの悪名高きパブロ・エスコバルを追い詰めた実在の麻薬捜査官を演じるというキャスティングからして、狙った感ありありな実録犯罪ドラマ。潜入捜査で麻薬成金に化けた主人公のマフィア顔負けな堂々たる貫録と存在感はさすが!といったところだ。
実話ベースゆえストーリーに派手さはないものの、潜入捜査における一触即発なヒリヒリとした緊張感や、裏社会の善悪で割り切れない人間模様などのリアリズムは見応えあり。捜査対象に深く関わり過ぎて、ついつい感情移入してしまう辺りの描写も、当事者による回顧録の映画化ならではの面白さだ。
この短評にはネタバレを含んでいます